理系公務員のプログラミング日記

【読書メモ】LIMITLESS 超加速学習 リミットレス・メソッド編

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読書メモ

学び方を学ぶこと

「LIMITLESS 超加速学習」の著者のジム・クウィックは人々の真の「脳力と能力」を引き出すことを専門とする脳トレーナー。
ミッションは「1つの脳も置き去りにしない」。カッコいい・・・!!

そんな本書のうち、PART4の「脳に最適な「学び方」を学ぶ」についてのメモです。
ちなみに学び方を学ぶことはメタ学習とも呼ばれます。

第11章 集中力を高める技法

1つのことだけに意識を向ける

  • 集中力を鍛えること・・・集中力は鍛えれば鍛えるほど強くなる筋肉のようなものだ。
  • 目の前のものに集中する・・・人と話す時は会話に集中する。書類を読むときは、ひたすら文字を追う。マルチタスクは厳禁。
  • 散らかったものを片付けること・・・デスクのものを減らす。パソコン上も不要なアプリやタブは閉じる。

空白時間を設ける

  • 頭を鎮める方法を見つける・・・日々接している情報は総じてあなたに多大なストレスを与えている。
  • 不安の影響・・・不安で心が弱ると、正常な判断をしたり、問題解決のために行動したりするのが難しくなる。
  • 空白時間を作ろう・・・空白時間は忙しさの合間の考える時間、戦略的に立ち止まる時間。
  • 注意散漫による影響・・・注意散漫は実際に脳を変化させ、集中力に関わる前帯状皮質(ACC)を小さくしてしまう可能性がある。

せわしない頭を鎮める方法

  • 深呼吸をする・・・朝起きたら深呼吸しよう。自分の軸を取り戻したい時も深呼吸しよう。
  • ストレスの原因に対処する・・・気になることを「先延ばし」すると、それは対処するまで心を圧迫し続ける。
  • 「集中しなくていい時間」を組み込む・・・心配事や義務感のようなストレス源に対処する時間をスケジュールに組み入れる。

第12章 学習効果を最大化する7つの週間

能力の4段階

  • 無意識的無能・・・「知らないことを知らない」状態。
  • 意識的無能 ・・・「知っていてもできない」状態。
  • 意識的有能 ・・・「知っていて、する能力もあるが、頭で意識しているときにしかできない」状態。
  • 無意識的有能・・・スキルをどう実践するか知っているし、習慣になっている。
    意識的有能から無意識的有能へ達するためには練習するしかない。
    この上に「真の熟達」という達人レベルの段階があるとすれば、そこに辿り着くにはスーパーヒーローのように勉強しよう。

7つの習慣

アクティブリコール(想起学習)を活用する

能動的に思い出す勉強。復習が完了した直後に、その範囲の内容を全て書き出すか声に出して言う。

時間を空けて復習する

一夜漬けは多くのデメリットを抱えている。見直しの間隔を空け、そのあいだに忘れた情報を重点的に復習すれば脳の力をフル活用できる。

心の状態と姿勢に気を配る

ポジティブで充実した状態でいるほど、より良い成果を得られる。正しい姿勢で座っているときは、呼吸しやすく、脳や体に必要な酸素がスムーズに行きわたる。

嗅覚を利用する

においを処理する嗅球は感情や記憶と関わりが深い扁桃体や海馬と繋がっているので、勉強に効果があるかもしれない。

脳にいい音楽を聴く

「覚醒度・気分仮説」は、音楽と気分の相関、また気分と学習の相関を明らかにし、音楽を聴くことで学習能力を高められるとしている。

脳全体で話を聞く

聞くことは学習に欠かせないが、聞くことが得意な人はあまりいない。
脳の処理能力に対して人間が話すスピードは遅いため、気を抜くと脳は話を聞きながら別のことを始めてしまう。
この問題の対策としてHEARのテクニックがある。

  • Halt(中断する) ・・・話に関係のないことは全て頭から締め出し、相手の話に全身で耳を傾けよう。
  • Empatht(共感する)・・・相手の立場に立って話を聞けば、漫然と聞いてみることよりも多くを学べる。
  • Anticipate(期待する)・・・ワクワクしながら話を聞こう。感情が結び付けば、その人から学べることは長期記憶になる。
  • Review(振り返る)・・・もう一度説明してもらったり、メモから内容を振りかえろう。それを自分の言葉に置き換えて、誰かに教えることを想像しよう。

脳に最適なノートの取り方をする

多くの人は、効率の良いノートの取り方をしていない。やりがちなのは、ノートを書くのに気を取られて肝心の情報を聞き逃す、聞いたことを残らず書こうとする、あとで使えない形で書いてしまう、などである。
まずは、ノートを取る目的を理解しよう。目的がはっきりすれば、自分に必要な情報をそうでない情報の区別も付けやすくなる。
次になるべく自分の言葉で書くことも重要だ。話すスピードと同じ速さで書くことはできない。必要な内容を抜き出すことが重要だ。
また、誰かの言葉をそのまま書いたら、その情報を自分のものにできない。自分の言葉でノートを取れば、情報を咀嚼しだすのではるかに深く学習できる。
なにより、ノート力を上げる1番の秘訣は「真剣に聞くこと」だ。あなたは秘書としてそこにいるのではない。あとで使う情報を受け取るためにいるのだ。
情報を受け取ることと、それを記録することに少なくとも同程度の注意を払えなければ、真剣に聞けたとは言えない。
ノートの取り方でおすすめなのは、「キャプチャ・アンド・クリエイト」方式だ。紙の真ん中に線をひき、左半分でノートを取り、右半分で気づきを書き出す。

ノート力をさらに高めるコツ

  • Think(考える)・・・ノートを取る前に、その時間から何を得たいか考えよう。考えることで、目的に沿った価値の高い情報を選り分けやすくなる。

  • Identify(見極める)・・・示された情報によく耳を傾け、目的と照らし合わせて、最も重要な部分を見極めよう。全部を書こうとすると情報を咀嚼し切れないので、勉強が難しくなる。

  • Prioritize(優先する)・・・書いたノートを見返しながら、最も自分のためになる情報を優先的に抜き出そう。